Piątkowy Quiz KANAME - 金曜日のクイズ - 61
米国でアジア系住民への嫌がらせやヘイトクライムが増えている。米ジョージア州アトランタでは3月中旬、アジア系の女性6人を含む8人が殺害される事件が起きた。一連の事件を受けて起きた心情の変化を、米国で暮らす中国人の友人が明かしてくれた。
友人アナによれば、米国で暮らしたこの10年、人種差別は日常の一コマだった。路上で(1. いきなり)「地獄へ落ちろ」と声を上げられたことも (2) 、レストランで非アジア系の客たちから離れた席に案内されたこともあった。(3)、アナは「身体的な危害はないのだから問題ない。外国人である自分には仕方がないこと」と自分に言い聞かせ、(4. 目をつぶって)きた。
「多くのアジア人は、幼い頃から自身の成功に集中するよう教わって育つ。物静かで従順に、対立を招くようなことはしないで、何か良くないことが起きたら、にっこり笑って(5. 耐え)なさい、と」。(6)昨年、米国で巻き起こった黒人差別に反対する「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」運動のデモにも、アナは参加しなかった。「私はトラブルを避けたがる、典型的なアジア系住民だった」とアナは(7. 振り返る)。
世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの「パンデミック」を認定し、トランプ前大統領が新型コロナの大流行を中国のせいだと主張したり、格差が広がり人々の不満が高まったりすると、米社会で比較的裕福な生活を送るアジア系住民への (8) 当たりは強まっていった。
アナは庭や自家用車から「持ち主は中国人」と気づかれそうなものを取り除いた。襲撃を恐れて、毎週出かけていた中華系スーパーへ買い物に行くのをやめ、出歩くときはフードをかぶったり、サングラスをかけたりした。
だが、3月中旬に南部ジョージア州でアジア系女性が多数殺された事件が起きて、考えを改めた。「私の振るまいは間違いだった。人種差別や外国人差別を避けても差別はなくならない。 (9) 我慢したり大目に見たりすることが、差別を助長する」と気づいた。
一番気になったのは2人の子どもたちだ。「子どもたちには差別 (10) おびえながら成長してほしくないし、アジア系の出自を恥じてほしくもない」。米国で生まれた育った子どもたちにとって、米国はふるさとだ。ふるさとは誰にとっても安全な場所であってほしい。そのためには、差別をやり過ごすのではなく、立ち向かうことが解決につながると気づいた。
アナは行動を起こした。「アジア人であることを誇りに思う」と書かれた差別反対運動のTシャツを買い、#StopAsianHateと書かれたプラカードを庭に立てた。週末に州内で行われた反差別集会に参加して、道行く車にプラカードを掲げた。集会には4歳の長女も連れて行った。人種差別にどう立ち向かうべきか、「シャイで、もの静かで従順なアジア人」をやめた母親として、娘に示したかったからだという。
Na podstawie artykułu: "「シャイで従順」もうやめた アメリカのアジア系差別、沈黙を破った私"
www.globe.asahi.com/article/14297244?iref=top_carousel_1